COLUMN
お役立ち情報
手続きガイド

特定技能の更新が不許可になる理由と今すぐできる対処法

投稿日投稿日 2026.08.26
更新日更新日 2026.08.26
特定技能の更新が不許可になる理由と今すぐできる対処法
目次

特定技能の在留期間更新で「不許可」の通知を受け取り、困惑していませんか。更新は単なる延長手続きではなく、雇用条件や支援の実施状況、本人の素行まで含めて入管が総合的に審査するものです。この記事では、更新が不許可になる主な理由と企業側の予防策、そして不許可になった後の具体的な対処法まで、実務目線でわかりやすくまとめました。

特定技能の更新が不許可になる主な理由【一覧】

特定技能の更新が不許可になる主な理由【一覧】

特定技能の更新は、単に在留期間を延ばすだけの手続きではありません。雇用条件の適正さ、支援の実施状況、本人の素行などを入管が総合的に審査し、問題があれば不許可となります。主な理由は大きく4つに分けられますので、順番に見ていきましょう。

①社会保険・労働保険の未納、税金の未払い

特定技能の在留資格申請が不許可となる理由の中でも、特に多いのが社会保険・労働保険の未納や税金の未払いです。受入れ企業には、社会保険・労働保険への適切な加入・保険料の納付、ならびに各種税金の適正な納付が求められます。これらに未納や滞納がある場合は、受入れ企業としての適格性が認められず、特定技能外国人の受入れが認められない可能性があります。申請前には、社会保険・労働保険および税金の納付状況を必ず確認し、未納や滞納がある場合は速やかに解消しておくことが重要です。

②会社が義務として行う届出(定期報告・随時届出など)を実施していない

特定技能外国人を受け入れる企業には、定期届出や随時届出など、出入国在留管理庁へ各種届出を行う義務があります。例えば、雇用条件の変更や雇用契約の終了など一定の事由が発生した場合には、定められた期限内に随時届出を行わなければなりません。また、定期届出についても、所定の時期に漏れなく提出する必要があります。

これらの届出を怠ると、受入れ企業としての適正性が疑われ、特定技能の在留資格申請や更新に影響を及ぼす可能性があります。更新時にまとめて提出すればよいというものではないため、届出が必要な事由が発生した際は、期限内に確実に手続きを行うことが重要です。

③外国人本人の法令違反(税金・社会保険の未納など)

特定技能の在留期間更新では、受入れ企業だけでなく、外国人本人の納税状況や社会保険料の納付状況も審査対象となります。国税や地方税、社会保険料に未納や滞納がある場合は、素行不良の一要素として判断され、在留期間の更新が不許可となる可能性があります。

特に多いのが、留学生時代のアルバイト収入にかかる住民税を納め忘れたまま特定技能へ移行し、更新申請時に未納が判明するケースです。また、すでに特定技能の方でも転職を繰り返したことで年末調整や確定申告が適切に行われず、税金の未納が発生しているケースも見受けられます。

これらの未納・滞納は、更新申請前までに必ず解消しておく必要があります。企業からは把握しにくい事項ではありますが、日頃から外国人本人とコミュニケーションを取り、納税状況や社会保険料の納付状況を確認しておくことが重要です。

④労働関係法令違反や非自発的離職による欠格事由がある

受入れ企業が労働基準法や労働安全衛生法などの労働関係法令に違反し、欠格事由に該当した場合は、特定技能外国人の在留期間更新や新たな受入れが認められない可能性があります。重大な労働災害が発生し、その原因が法令違反にあると認定された場合も同様です。

また、受入れ企業の責めに帰すべき事由による解雇や雇止めなど、非自発的離職を発生させた場合も、受入れ企業としての適格性が厳しく審査されます。外国人材を安定して雇用できる体制を維持するとともに、労働関係法令を遵守し、安全で適切な職場環境を整備することが重要です。

不許可になりやすい会社の特徴

不許可になりやすい会社の特徴

更新不許可の理由を企業側の視点で整理すると、いくつかの共通パターンが見えてきます。自社が当てはまっていないか、以下の観点でチェックしてみてください。

まず挙げられるのが、社会保険・労働保険の未納や税金の滞納です。これらは受入れ企業の適格性を判断するうえで重要な確認事項であり、未納や滞納があると、特定技能の在留期間更新や新たな受入れに影響を及ぼす可能性があります。

次に多いのが、随時届出や定期届出を適切に行っていない会社です。雇用条件を変更した際に「後でまとめて提出すればよい」と考え、届出を先延ばしにした結果、提出漏れとなって更新時に発覚するケースは少なくありません。こうした届出漏れは、社内の管理体制が十分に整っていないと判断される要因にもなります。

さらに、重大な労働災害の発生や労働関係法令違反、会社都合による非自発的離職にも注意が必要です。労働災害そのものが直ちに更新不許可となるわけではありませんが、その背景に労働基準法や労働安全衛生法などの法令違反が認められた場合や、受入れ企業の責めに帰すべき事由による非自発的離職を発生させた場合は、受入れ企業としての適格性が厳しく審査される可能性があります。

これらに共通しているのは、日々の運用の中で制度上のルールとのズレが少しずつ積み重なり、在留期間更新のタイミングで一気に表面化してしまうことです。多くは意図的な違反ではなく、「うっかり」「知らなかった」「後で対応しよう」といった管理体制の不備が原因となっています。更新申請直前になって慌てることのないよう、日頃から適切な管理体制を整えておくことが重要です。

次の章では、更新申請前に受入れ企業が確認しておきたい具体的なチェックポイントを紹介します。

更新前に企業が確認しておくべきチェックリスト

更新前に企業が確認しておくべきチェックリスト

更新不許可のリスクを下げるには、企業の法令遵守、入管への各種届出の実施状況、外国人本人の納税や在留状況という3つの観点から事前に社内チェックを行うことが有効です。それぞれの確認ポイントを詳しく見ていきましょう。

企業の法令遵守状況の確認

前述のとおり、社会保険・労働保険の未納や税金の滞納は更新不許可に直結しやすいポイントです。更新申請の前には、社会保険料・労働保険料の納付状況、法人税・消費税等の納税状況を改めて確認し、未納や滞納がある場合は申請前に必ず解消しておきましょう。加えて、雇用条件書の記載内容と実際の労働条件が一致しているか、日本人従業員との間で不合理な待遇差が生じていないかも見直しておく必要があります。昇給や賞与の改定時に特定技能外国人の待遇だけ据え置きになっていないか、今一度チェックしてください。

入管への各種届出の実施状況の確認

賃金・就業場所・業務内容・労働時間などに変更があった場合の随時届出、そして所定の時期に提出する定期届出が、すべて漏れなく提出済みかを確認します。届出漏れは更新審査で発覚しやすく、管理体制の不備として厳しく評価される要因になります。支援業務を登録支援機関に委託している場合でも、随時届出の作成・提出は受入れ企業自身の義務であり、登録支援機関に委託することはできません。委託先に任せているから安心、と油断せず、自社の提出履歴を一覧で管理しておきましょう。

外国人本人の納税・在留状況の確認

企業側の体制だけでなく、外国人本人の状況も更新審査の対象になります。住民税・所得税の納付状況、社会保険料の納付状況、資格外活動の有無などは、会社側からは見えにくい部分です。更新申請の前に面談の機会を設け、早めにヒアリングしておきましょう。未納や滞納が判明した場合は、放置せず速やかに納付を促し、必要に応じて自治体や専門家への相談を案内してください。申請までに是正できれば、不許可のリスクを大きく下げられる可能性があります。

更新が不許可になってしまった場合の対処法

更新が不許可になってしまった場合の対処法

実際に不許可となってしまった場合は、慌てず段階を踏んで対応することが大切です。理由の確認、再申請可否の見極め、修正準備という3つのステップを順に見ていきましょう。

まず入管に不許可の理由を確認する

不許可通知書の記載は「基準に適合しない」といった抽象的な表現にとどまることが多く、それだけでは具体的な原因がわかりにくいのが実情です。まずは管轄の地方出入国在留管理局の窓口に出頭し、担当者に具体的な理由を確認しましょう。

確認をスムーズに進めるため、不許可通知書の原本、申請時に提出した書類一式のコピー、本人確認書類などを持参しておくと安心です。理由がわかれば、次にとるべき対応も明確になります。

再申請できるケース・できないケース

書類の記載ミスや証明書の不足など、是正が可能な理由であれば、修正のうえで再申請すれば許可される可能性は十分にあります。一方で、素行不良や虚偽申請、上陸許可基準そのものを満たしていない場合は、再申請しても許可を得るのが難しいケースがあります。

判断に迷う場合は、自己判断で再申請を急ぐのではなく、行政書士など専門家に状況を伝えて見通しを確認してもらうことをおすすめします。

再申請する前に修正・準備すべきこと

再申請の前には、原因となった点をひとつずつ丁寧に是正しておく必要があります。具体的には、課税証明書や納税証明書の年度の修正、未納分の完納とその証明書の取得、状況を説明する理由書の作成、雇用条件書や支援計画の是正などが挙げられます。

これらの準備は自社だけで進めると見落としが生じやすいため、行政書士など専門家によるチェックを受けたうえで再申請に臨むと安心感が高まります。

不許可リスクを下げるために専門家に相談するタイミング

不許可リスクを下げるために専門家に相談するタイミング

不許可リスクを未然に防ぐには、問題が起きてから動くのではなく、変化があったタイミングで早めに専門家へ相談する姿勢が大切です。

相談のタイミングとして代表的なのは、雇用条件を変更するとき、支援体制を新たに構築するとき、本人の税金や社会保険の未納が発覚したとき、そして更新申請の準備を始める前です。特定技能所属機関には、報酬額や就業場所、業務内容、雇用期間など重要な雇用条件に変更があった場合、変更日から14日以内に出入国在留管理庁へ随時届出を行う義務があります。ただし、報酬・労働条件以外で実質的影響のない「軽微な変更」については届出不要とされています。また、定期的な「定期届出(定期報告)」義務もありますが、その頻度については制度改正があり、原則年1回提出となりました。随時届出や定期届出を怠った場合や、所属機関・本人に税金・社会保険料の滞納がある場合には、次回更新時の在留許可に不利に働き得ることが、専門家解説等で指摘されています。これらのタイミングで行政書士や登録支援機関に確認を入れておくと、書類の記載ミスや届出漏れによる不許可を未然に防ぎやすくなります。特定技能の不許可理由としては書類不備や届出懈怠が多いことが専門家の実務経験として報告されており、行政書士や登録支援機関への事前確認は不許可リスクを下げる有効な手段とされています。

登録支援機関への支援委託費用は公定料金はなく、機関・分野・地域・支援範囲によって大きく異なりますが、実務上の例としては「1人あたり月額2万円〜4万円前後」の料金帯を掲げる登録支援機関も見られます。自社で支援体制を整えるのが難しい企業にとっては、専門家のサポートを受けながら適正な運用を続けるための現実的な選択肢といえるでしょう。

また、万が一やむを得ず特定技能外国人の就労継続が難しくなり、新たな人材の採用が必要になった場合には、新たな人材を紹介してもらうために支援機関に一度相談しましょう。人材紹介手数料は、一般に紹介先企業から求職者の年収の約20〜35%程度を請求する成功報酬型が多いとする業界解説が見られますが、実際の料率や最低フィーは職種・年収水準・紹介会社により大きく異なります。また、30万円から50万円程度の固定額で提示しているケースもあり、これらはいずれも一般的な傾向や一部事例として、採用計画を立てる際の目安のひとつになります。外国人採用支援サービスでは、こうした更新手続きの実務相談から採用面のサポートまで一貫して対応できる体制を整えていますので、不安を感じた際はお気軽に外国人採用支援サービスへご相談ください。

まとめ

まとめ

特定技能の更新不許可につながる原因は、企業側の法令遵守状況(社会保険・労働保険の未納、税金の滞納、労働関係法令違反など)、入管への各種届出の漏れや遅延、そして外国人本人の納税・在留状況の問題に大きく分けられます。いずれも日頃の適正な雇用管理と届出の徹底を積み重ねることで、リスクを大きく下げられます。

もし不許可となってしまった場合も、まずは入管で理由を確認し、是正できる点を整理したうえで再申請の準備を進めれば、就労継続の道が開ける可能性があります。判断に迷ったときは、一人で抱え込まず、行政書士や登録支援機関、外国人採用支援サービスなどの専門家に早めに相談することが、円滑な解決への近道です。

特定技能の更新不許可の理由についてよくある質問

特定技能の更新不許可の理由についてよくある質問

不許可になったら必ず帰国しなければなりませんか。

不許可の理由が是正可能なものであれば、再申請によって許可を得られる可能性があります。すぐに帰国が必要かどうかは在留期限の状況にもよるため、早めに入管や専門家に相談しましょう。

不許可通知を受けた後の特例期間中は働けますか。

在留期限内に更新申請をしていた場合、結果が出るまでの特例期間中は一定の範囲で在留や活動が認められることがありますが、不許可が確定した時点で扱いが変わります。個別の状況によって異なるため、入管の窓口で必ず確認してください。

再申請には費用や期間がどのくらいかかりますか。

再申請自体の手数料負担は大きくありませんが、証明書の再取得や理由書作成、専門家への相談費用などが別途かかる場合があります。審査期間も含めて余裕を持ったスケジュールで進めることをおすすめします。

登録支援機関に委託していれば更新不許可のリスクはなくなりますか。

委託によって支援の質は安定しやすくなりますが、随時届出など受入れ企業側に残る義務もあるため、委託していれば安心とは言い切れません。委託先と定期的に状況を共有することが大切です。

不許可の理由がはっきりわからない場合はどうすればよいですか。

通知書の記載だけで判断せず、地方出入国在留管理局の窓口に出頭して具体的な理由を確認することをおすすめします。あわせて行政書士などの専門家に相談すると、次の対応を整理しやすくなります。

外国人材の採用を検討中の方へ
資料ダウンロード・ご相談はこちらから

特定技能の制度・導入がまるっとわかる!
特定技能人材採用ガイドブック

制度の基本から、採用〜定着までの流れやサポート内容をわかりやすく解説。はじめて特定技能人材を採用する企業様に最適なガイドブックです。

無料相談受付中

外国人材の採用をご検討中の方へ
無料相談受付中

制度の選び方や導入の進め方に不安がある方もご安心ください。FMSの専門スタッフが、貴社の状況にあわせて最適なプランをご提案します。