店舗担当者に良い印象を持ってもらうには第一印象が重要

「第一印象は3秒で決まる」
「人の五感による情報収集の内、93%は視覚と聴覚によるもの」
第一印象を構成する要素は「視覚」「聴覚」「言語」から成り立っており、第一印象に対する影響力は「視覚」と「聴覚」で93%を占め、「言語」が与える影響力は7%にすぎないとされています。これを心理学では、メラビアンの法則といい、第一印象は3~5秒で決まると言われています。
FMSは依頼事項の具現化率を高めるために、日々ラウンダー(フィールドスタッフ)の育成を行っています。
今回は、その中の一つ、店舗担当者様の好意を生む、第一印象の重要性と第一印象をよくする具体的方法について、ご紹介します。
1.第一印象はその後の印象を左右する
第一印象が良ければ、その後も「好印象」は持続し、相手の動作や話などを好意的に見る傾向があります。また、最初に「好印象」を持てば、それ以後も相手に対する好意的な感情は持続するのです。
これを「第一印象の初頭効果」と言います。
第一印象をよくすることで、その後定期的に会う店舗担当者様からの印象が良いものになります。なぜなら初回の印象がベースとなりその後好意度をあげることができたとしても、最初のベースが良いかどうかによって印象がかわってくるからです。
図1
2.印象を決める「メラビアンの法則」とは
米国の心理学者が次のような調査をしました。
話し手が聞き手に与える印象を決定する要素の調査で、「話」の内容は人の印象を決定する要素全体の7%しかないというのです。第一印象を決定するのは、見た目・表情・しぐさなど、目からの情報です。
全体の55%は視覚による情報により判断しています。
次に、声の質・大きさ・テンポなどの耳からの情報、38%が聴覚です。
つまり、私たちは、話の内容よりも見た目や話し方で判断されているのです。
人は相手の顔の表情、特に目と口の動きなどの視覚的な情報により、その人の人柄や性格を本能的に判断しようとします。会話をしていても、「今日は機嫌が悪そうだとか、何を考えているのかな」などと他人を無意識のうちに観察しています。
例えば、初めてあった女性が知人の女性に体型や態度が似ていると、初めてあった女性は知人女性と同じタイプに分類されます。知人女性が良い人であった場合、良いイメージを持ってもらえます。また、頭がボサボサでスーツもシワだらけというように身だしなみがきちんとしていないと、仕事もできないルーズな人間と分類されてしまうことがあります。
従って、身だしなみはしっかりと整える必要があるのです。
3.第一印象で好印象を与える具体的方法
このように第一印象で好印象を与えることが大変重要です。具体的に、第一印象を良くする方法をご紹介します。
1.身だしなみを整える
髪はきちんと整っているか、フケは落ちていないか、鏡を見てチェックします。
2.挨拶を習慣づけする
挨拶がきちんとできることが、基本です。挨拶は一瞬のタイミングが勝負です。
先手必勝。明るく挨拶する癖をつけます。
3.笑顔で接する
笑顔に接すれば、笑顔で対応してくるものです。雰囲気が柔らかくなります。
4.相手の目を見る
「目線」は大切です。抵抗がある場合は、相手の鼻、ネクタイのあたりを見るとよい。
話を聞くことは大切ですが、聞いている姿を相手にアピールします。
5.鏡を見る
面談をする前に、身だしなみや笑顔を確認するために鏡を見ます。
第一印象というものがいかに大切かお分かりになったと思います。
ラウンダー(フィールドスタッフ)が好印象を持たれると、提案事項も取り上げられやすく、理想の売り場の具現化率を高め、業績拡大につながることをご理解いただけたと思います。