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特定技能の受け入れ事例で分かる介護現場の定着成功術

投稿日投稿日 2026.08.05
更新日更新日 2026.08.05
特定技能の受け入れ事例で分かる介護現場の定着成功術
目次

「特定技能で介護人材を採用したいけれど、実際にうまくいくのか不安」という施設長・採用担当者の方は多いのではないでしょうか。この記事では、実際にグループホームが特定技能人材を受け入れた事例をもとに、採用の背景から選考方法、入社後の定着の工夫までを具体的にご紹介します。自施設への導入を検討する際の判断材料として、ぜひ参考にしてください。

介護施設における特定技能人材の受け入れ事例【結論:現場でも即戦力になれる】

介護施設における特定技能人材の受け入れ事例【結論:現場でも即戦力になれる】

結論からお伝えすると、特定技能人材は正しい受け入れ準備さえできていれば、介護現場で十分な戦力として活躍できます。実際にグループホームで特定技能人材を採用した事例では、入社から数か月で夜勤にも入れるようになり、入居者からも慕われる存在になりました。 「言葉の壁があるのでは」「文化の違いで戸惑うのでは」といった不安を持つ方は多いですが、事前の準備と入社後のフォロー体制次第で、こうした不安は大きく軽減できます。この記事で紹介する事例は、株式会社フィールドマーケティングシステムズが支援した実際の受け入れ現場の様子をもとにしています。 人手不足に悩む介護施設にとって、特定技能制度は「知ってはいるけれど踏み出せない」制度になりがちです。ですが、実際の事例を知ることで、自施設に置き換えたときのイメージがぐっと具体的になるはずです。まずは介護業界がなぜ特定技能に注目しているのか、その背景から見ていきましょう。

介護施設が特定技能に注目する理由

介護施設が特定技能に注目する理由

介護業界で特定技能人材への関心が高まっているのには、はっきりとした理由があります。日本人スタッフの採用が年々難しくなっていることと、特定技能人材が即戦力として働ける水準の知識・技能を持っていることの2点です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

日本人スタッフの採用が難しくなっている背景

介護分野の有効求人倍率は他業種と比べて高い水準が続いており、求人を出してもなかなか応募が集まらない施設が増えています。厚生労働省の調査によると、介護職の有効求人倍率は全産業平均を大きく上回る状況が続いています。 少子高齢化で働き手そのものが減っているうえに、介護職は体力的な負担や夜勤への抵抗感から、若い世代に敬遠されがちな傾向もあります。特に地方の施設では、日本人スタッフだけで必要な人員を確保するのが年々厳しくなっているのが実情です。 こうした背景から、施設の運営を安定させる手段として、外国人材の採用を検討する管理者が増えてきました。特定技能はその選択肢のひとつとして、現実的な解決策になっています。

特定技能「介護」で働ける人材の基本スペック

特定技能「介護」で働く外国人材は、誰でもなれるわけではありません。一般ルートでは、介護技能評価試験と介護日本語評価試験に合格し、国際交流基金日本語基礎テストまたは日本語能力試験N4以上に合格した人が対象となります。一定の技能実習修了者等には試験免除があります。

つまり、来日する前の段階で介護の基礎知識と、業務で使う日本語をある程度身につけていることが保証されているということです。技能実習からの移行者であれば、すでに日本の介護現場での実務経験を積んでいるケースも多く、より即戦力に近い人材といえます。 以下は特定技能「介護」の主な要件をまとめたものです。 項目 内容 日本語能力 JFT-BasicまたはJLPT N4以上(一定の技能実習2号良好修了者等は免除) 介護技能 介護技能評価試験に合格(介護職種の技能実習2号良好修了者等は免除) 介護日本語 介護日本語評価試験に合格(介護職種の技能実習2号良好修了者等は免除) 在留期間 通算5年(更新あり) 転職 同一業種内であれば可能

こうした基準をクリアした人材だからこそ、現場に入ってからの適応もスムーズに進みやすいのです。

【実際の受け入れ事例】グループホームでの特定技能人材の採用から定着まで

【実際の受け入れ事例】グループホームでの特定技能人材の採用から定着まで

ここからは、実際にグループホームが特定技能人材を受け入れた事例を詳しく紹介します。採用の背景から選考、入社後の様子、定着の工夫、そして周囲への影響まで、時系列に沿って見ていきましょう。自施設と条件が近い部分があれば、ぜひ参考にしてみてください。

採用を決めた背景と選考方法

この事例の施設では、日本人スタッフの応募がほとんどなく、既存職員の負担が増え続けている状況が続いていました。夜勤を回せる人員が不足し、シフトの調整だけで管理者が疲弊してしまう日々が続いていたそうです。 そこで登録支援機関に相談し、特定技能人材の採用に踏み切りました。選考では書類選考とオンライン面接を実施し、日本語での意思疎通ができるか、介護の仕事に対する意欲があるかを重点的に確認しています。 面接では実際の業務を想定した質問を投げかけ、単に日本語試験に合格しているだけでなく、現場でのコミュニケーション力があるかどうかを見極めました。こうした丁寧な選考プロセスが、後の定着につながる土台になったといえます。

入社後の現場での様子と日本語コミュニケーション

入社当初は、専門用語や方言交じりの会話に戸惑う場面もあったといいます。「体位変換」「離床」といった介護独特の言葉は、日本語試験対策だけでは十分にカバーしきれない部分だったようです。 ただし、先輩職員がゆっくり話す、漢字にふりがなをつけたマニュアルを用意するなど、現場での工夫を重ねることで、数か月のうちに業務上必要な会話は問題なくこなせるようになりました。分からない言葉があればその場で質問する姿勢も評価されています。 入社から半年が経つ頃には、夜勤帯のひとり体制も任せられるようになり、日本人スタッフと同じように業務をこなす存在へと成長しました。

定着のために施設が工夫したこと

特定技能人材の定着には、生活面での支援が欠かせません。この施設では、住居探しのサポートに加えて、以下のような取り組みを行っています。 母国語対応可能な相談窓口を登録支援機関経由で用意 定期的な面談で困りごとを早期に把握 日本人スタッフとの交流機会を意識的に設ける 生活面の手続き(銀行口座、役所関係)に同行支援 こうした支援は登録支援機関が担う「支援計画」の一環として実施されるものですが、施設側も日常的な声かけを欠かさなかったことが、安心して働き続けられる環境づくりにつながりました。孤立させない工夫が、離職を防ぐ大きな要因になっています。

入居者・日本人スタッフへの影響

受け入れ当初、入居者の中には外国人スタッフに戸惑いを見せる方もいたそうです。ですが、笑顔で丁寧に接する姿勢が伝わるにつれ、次第に打ち解け、今では名前を呼んで頼りにする入居者も増えています。 日本人スタッフからも「人手が増えて夜勤の負担が軽くなった」「新しい視点が入って刺激になった」といった前向きな声が上がっています。人員不足により慌ただしく張り詰めていた雰囲気が和らぎ、チーム全体の余裕につながったことも大きな変化です。 特定技能人材の受け入れは、単なる人員補充にとどまらず、施設全体の雰囲気を良い方向へ変えるきっかけにもなり得るのです。

受け入れを成功させるための3つのポイント

 受け入れを成功させるための3つのポイント

紹介した事例からも分かるとおり、特定技能人材の受け入れを成功させるには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。登録支援機関の選び方、入社前の準備、入社後の職場環境づくりという3つの視点から整理していきます。

登録支援機関の選び方が結果を左右する

特定技能人材の受け入れでは、登録支援機関のサポート内容が定着率を大きく左右します。生活支援や日本語学習のフォロー、トラブル発生時の対応スピードなど、機関によって支援の質にはかなり差があるのが実情です。 選ぶ際は、支援実績の数だけでなく、実際の支援内容がどこまで手厚いかを確認しましょう。 母国語での相談対応があるか 定期面談の頻度と内容 緊急時の対応体制 介護分野での支援実績 これらを比較したうえで、自施設の状況に合った機関を選ぶことが、受け入れ成功の第一歩になります。

入社前から始める受け入れ準備

受け入れがうまくいくかどうかは、実は入社前の準備段階でかなり決まります。マニュアルの多言語化やふりがな対応、生活面のオリエンテーション資料の用意など、事前にできることは意外と多くあります。 既存スタッフへの事前説明も欠かせません。「なぜ特定技能人材を採用するのか」「どんなサポートをしていくのか」を共有しておくことで、受け入れ後の摩擦を減らせます。 住居の手配や近隣の生活環境の案内なども、入社日までに整えておきたい項目です。こうした準備を丁寧に行うほど、入社後のスムーズなスタートにつながります。

長く働いてもらうための職場環境づくり

採用がゴールではなく、長く働き続けてもらうことが本当の目的です。そのためには、キャリアパスを示すことや、日本人スタッフと分け隔てなく評価する仕組みが大切になります。 特定技能から介護福祉士を目指すルートがあることを伝えるだけでも、働くモチベーションは大きく変わってきます。また、日常的な声かけや相談しやすい雰囲気づくりも、地味に見えて効果の大きい取り組みです。 孤独感や疎外感を感じさせない職場は、結果として日本人スタッフの働きやすさにもつながります。

まとめ

まとめ

介護施設における特定技能人材の受け入れ事例を見てきました。今回紹介したグループホームの事例では、丁寧な選考と入社前後のきめ細やかな支援によって、外国人スタッフが現場の即戦力として定着し、入居者や日本人スタッフにも良い影響をもたらしていました。 特定技能制度は「知ってはいるけれど不安」という段階から一歩踏み出すことで、人手不足解消の現実的な選択肢になります。まずは登録支援機関に相談し、自施設に合った受け入れ方を具体的に検討してみてはいかがでしょうか。

特定技能 受け入れ事例 介護についてよくある質問

特定技能 受け入れ事例 介護についてよくある質問

特定技能人材が定着せず辞めてしまうことはありますか?

生活面のサポート不足やコミュニケーション不足が原因で離職につながるケースはあります。定期面談や相談窓口の設置など、孤立させない仕組みづくりが定着のカギになります。

日本語がまったく話せない人材が配属されることはありますか?

特定技能「介護」では、JFT-BasicまたはJLPT N4以上に加え、介護日本語評価試験への合格が必要ですので、全く話せない人が配置されることはありません。実際の会話力には個人差があるため選考時の確認は必要ですが、基本的な日常会話はできる状態で入社します。ただし介護専門用語には慣れが必要なため、現場でのフォローは欠かせません。

受け入れにかかる費用はどのくらいですか?

登録支援機関への支援委託費用、住居準備費用、各種申請費用などが発生します。機関やサポート内容によって金額は異なるため、複数の機関から見積もりを取ることをおすすめします。

小規模な施設でも特定技能人材を受け入れられますか?

施設の規模に関わらず受け入れは可能です。実際に今回紹介したグループホームのような小規模施設でも、丁寧な準備によって定着に成功しています。 ※1号特定技能外国人の人数が事業所の日本人等の常勤介護職員数を超えない範囲である必要があります。

特定技能人材はどのくらいの期間働けますか?

特定技能1号は通算で最長5年間の在留が可能です。介護分野では条件を満たせば介護福祉士資格を取得し、さらに長期的に働き続ける道も開かれています。

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